2013年9月28日土曜日

韓米同盟は「小パートナー」にすぎない:ゴムのようになりつつある米韓同盟

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朝鮮日報 記事入力 : 2013/09/28 10:26
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/09/28/2013092800543.html

「米中関係発展のために韓米同盟が寄与すべき」
韓国国際政治学会がセミナー開催

 「中国の台頭が韓国や韓米同盟体制にどのような影響を及ぼすか」
という問題は、国際政治学界の話題の一つに挙げられる。
 韓国国際政治学会と峨山政策研究院の主催で27日に開かれたセミナー
 「韓米同盟60年の進化と未来
でも、この問題が集中的に話し合われた。

 中国人民大学国際関係学院の成暁河教授は
 「北朝鮮が長射程砲でソウルを狙う可能性がある上、核を保有している状況で、中国も韓米同盟の必要性を理解している」
 「1992年の韓中国交正常化以降、(韓米)同盟に対する中国の敵対的態度はほぼ消滅した
  中国が感じる脅威は、主に北朝鮮の核問題によるものであって、北京(中国)はワシントン・ソウル(米国と韓国)側につくこともあった」
と語った。

 その一方で成教授は
 「とはいえ、米国がアジア回帰政策を取り始めたことで、中国内部には韓米同盟を再評価すべきだという意見がある」
 「習近平国家主席が、米国との衝突を避けるため『新たな大国関係』を提案したが、米中関係は依然として不確実。
 米中関係が悪化した場合、韓米同盟を中国に不利な要素と見なす人は増えるだろう」
とも語った。

 西江大学国際大学院のキム・ジェチョン教授は
 「米中関係が悪化した場合、韓国は戦略的に危うい状況に置かれるだろう。
 米国が中国に対抗する政策を過度に繰り広げた場合、韓国は米中の間で選択を迫られる状況に置かれるだろう。
 しかし、米国が(アジアに)あまり介入しない場合、
 韓国は中国という馬車に乗り込む
ことになるだろう」
 「そういう意味で、韓米同盟の将来は、北朝鮮問題や中国の台頭の行方に懸かっている」
と指摘した。

 東アジア研究院の河英善(ハ・ヨンソン)理事長は、韓米同盟が米中関係の発展に寄与できると語った。
 河理事長は27日、昼食会で行った講演の中で
 「米中は、戦略的不信から戦略的信頼の関係に転換しつつあるが、依然として弱い部分もある。
 韓米同盟は小パートナーとして、米中関係の相互発展に寄与すべき
と語った。


 いわく
 「韓米同盟は小パートナーとして、米中関係の相互発展に寄与すべき
なら、アメリカは何も米韓同盟など必要としない。
 なにも「小パートナー」同志なら同盟などいらない。
 韓国がなくても、米中直接接触でことが済むことである。
 「米国が(アジアに)あまり介入しない場合、
 韓国は中国という馬車に乗り込む
ことになるだろう」
 ということは韓国が中国という馬車に乗り込んだら、アメリカは置いてけぼりなる。
 なら、それは同盟関係にはならない。

 アメリカにとって米韓同盟は形だけのものになりつつあり、
 その拘束力はゴムのように柔軟に、というよりほとんど失われている。
 アメリカの政治は相手にタダで飴玉しゃぶらせるほど甘くはない。
 「同盟」を結んでいるということは、その関係を維持する努力によって保持される。
 その努力がないなら、一枚の紙っきれにすぎない。
 同盟努力もせずに、対立する相手も愁眉を送る状況では、同盟国は離れていかざるをえなくなる。



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