2013年8月10日土曜日

日韓対立長期化、改善兆しなし:近代化後の韓国ではなく、歴史的な韓国の影が

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●12日、中国新聞社は「李明博(イ・ミョンバク)前大統領の上陸から1年 日韓関係に改善の兆しなし」と題する記事を掲載した


jiji.com 2013/08/09-20:13
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013080900492

対立長期化、改善兆し見えず=李前大統領、竹島上陸1年

 【ソウル時事】韓国の李明博前大統領が島根県の竹島に上陸してから10日で1年。
 悪化した日韓関係は、両国で新政権発足後もリセットされず、改善の兆しは見えない。

 韓国世宗研究所の陳昌洙日本研究センター長は、
 「韓国は、安倍政権が日本の過去を何も反省していないとの認識を持っている。
 一方、日本では、これまで譲歩してきたのに文句ばかり言われ、やり方が間違っていたというイメージがこの1年間で固定化され、互いに相手を配慮しなくなった」
と分析。
 「政府間も信頼がないので、互いに過剰反応し問題を大きくしている。
 両国のマスコミも相手に否定的なことばかり報じており、関係が良くなりようがない」
と強調する。
 
 終戦記念日の15日には安倍内閣の一部閣僚が靖国神社を参拝する見通し。
 韓国で解放記念日に当たる同日、朴槿恵大統領は演説で歴史問題で厳しい姿勢を示す公算が大きい。
 関係改善の糸口はつかめず、首脳会談開催のめどは立たない。

 陳氏は
 「互いの相手へのイメージが変わらない限り、関係改善は難しい」
と指摘。
 「朴大統領は、中国だけでなく日本や日米韓の協力の重要性をはっきりと述べ、安倍晋三首相も村山談話や河野談話などを踏襲すると、具体的内容にも踏み込んで言明すべきだ。
 それにより互いの不信がある程度取り除かれ、関係改善のきっかけになると思う」
と語った。
 李氏は昨年8月、韓国大統領として初の竹島上陸後、「天皇謝罪要求発言」や「日本の影響力低下発言」を相次いで行い、日本側は猛反発。日本政府は竹島について国際司法裁判所への共同提訴を提案するなど、これまでにない強い対応を取った。

 厳しい世論も後押しし、昨年12月に発足した安倍政権は今年2月、島根県主催の「竹島の日」式典に初めて政府代表を出席させた。
 4月に麻生太郎副総理が靖国神社を参拝し、安倍首相が「侵略の定義は定まっていない」と発言すると、韓国で反日感情が爆発した。


 「日韓関係を改善する」ことはおかしいことになりつつある。
 韓国はいまや大きく歴史のカジを切っている。
 これまでの状態から中国の傘に入ろうとしている。
 中国を宗主国とするいにしえの関係に戻ろうとしている。
 これを止めることはもはやできない。
 これは韓国の民族的な選択なのである。
 日本が中国と対立している現在にあって、韓国との関係はそのあたりをから考えなおさねばならないということである。
 表面的な政治的解決はほとんどもはや考慮されなくなっている。
 日本は韓国との関係を「リセット」するのではなく、
 一度電源を「off」にしてあらゆる関係を絶って、
 部品から筐体まですべて冷却させ、その後に電源を入れ直して、まったくゼロの状態から作るしか方法はないということである。
 いま韓国が向かおうとしているところは、近代化以降の韓国ではなく、それ以前の歴史的な色合いを色濃くもつ韓国だということである。
 それはもはや日本の論理的合理的な思考で分かり合える世界ではないのである。

 もちろん電源を切るなどということはできないことである。
 韓国は歴史的なカジを切ることで熱くなっており軋んでいる。
 日本は手出しできない状態にある。
 静かに見ているしかできない。
 日韓の関係はこれまで同盟的な関係で濃密でネットリしたものである。
 韓国はそのくびきを離れつつある。
 離れるほどにその密度は希薄化していくだろう。
 離れ終わった後は、おそらく今とは大きく違って「サラリさっぱり」した関係になるだろう。
 同盟関係はなくなり、一般の国家関係のみが残ることになるだろう。
 ということはおそらく、日韓の関係は日中にみられるように、関係の3割ぐらいは消えているだろう。
 関係が薄くなり、間に横たわる空間が大きくなることによって、粘性のうすいサラリとした感じが覆うことになる。

 まあ、これはそうなるかもしれないという想像であるが。
 実際どういう進行になるか不明だが、どうなったとしても、日韓関係はいまより遥かに薄くなることは確かである。
 それは日中関係の投影とみてもいい。
 韓国が中国の傘の下に入ろうとしていることからみて、そうなるしかない。
 カジを切る期間はおそらく朴政権任期の5年間であろう。
 よってこの政権の間は日本は静観する以外になにもできないし、やるべきではない。
 日韓関係はどんどん薄くなっていく。
 これは止められない。
 あらゆる関係が薄れていき、おそらくはいまの2/3くらいにまで減少することを見越した判断をするべきであろう。
 そして、重要なことは安易に関係強化などといって踏み込まないことである。
 無駄骨となり弾き飛ばされるだけである。
 なぜなら韓国は歴史的なポイントに遭遇しているのだから。
 人智でどうこうできるものではなく、民族と国家の歴史的な流れとなっている。
 静かに見ているのが一番賢明である。


朝鮮日報 記事入力 : 2013/08/12 11:45
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/12/2013081201309.html

【コラム】日本の外交官から届いた手紙

 李記者へ。

 今月10日、李明博(イ・ミョンバク)前大統領が竹島(独島)を訪問してから1年がたちました。
 昨年、韓国の現職の大統領が竹島を訪問したことは、多くの日本人を驚かせました。
 2010年、ロシアのドミトリー・メドベージェフ大統領(当時)が、同じように領有権争いのある北方4島を訪問したときよりも、さらに大きなショックを受けました。

 多くの日本人は、日韓両国の間で最近緊張が高まるようになった出発点が、李前大統領の竹島訪問だと考えています。
 この事件以来、最も注視すべきことは、日本人たちの竹島に対する関心が高まったということです。

 日本の内閣府が今月初めに発表した世論調査の結果をご存知ですか。
 日本政府が3000人の国民を対象に、初めて行った竹島についての世論調査の結果は、韓国にとって大きなショックだと思います。
 回答者の63.1%が「韓国が竹島を不法占拠している」と答えました。
 また、私がさらに驚いたことは、回答者の94.5%が「竹島を知っている」と回答したことです。
 2005年、島根県が「竹島の日」条例を制定したときと比べると、驚くべき変化です。

 日本では、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が前任者の対日政策を継承すると考えられています。
 昨年の大統領選挙当時に巻き起こった「高木正雄(故・朴正煕〈パク・チョンヒ〉元大統領の日本名)論争」を考慮し、反日政策を繰り広げている、と理解している人も少なくありません。
 韓中関係が良好なため、あえて日韓関係の改善に力を入れなくてもよい(と考えている)といううわさも伝わってきています。
 そのためでしょうか。
 先日、安倍晋三首相が朴大統領との首脳会談を行う意向を示したにもかかわらず、冷たい反応しか返ってきませんでした。

 私は、安倍首相が就任後に引き起こした歴史認識をめぐる論争にはくみしません。
 安倍内閣の閣僚や自民党の議員たちが、元従軍慰安婦の女性たちをけなす発言をしたことも残念に思います。
 アジア諸国に対する侵略について謝罪した「村山談話」や、従軍慰安婦問題への日本政府の関与を認めた「河野談話」は、必ずや守るべきものだと思います。

 しかし韓国が、問題を引き起こす政治家たちと日本国民を同一視するのは問題があると思います。
 また、安倍内閣のあらゆる動きを「軍国主義の復活」と関連付けて解釈するのも、首をかしげざるを得ません。

 韓国人たちが知るべきことは、安倍首相に対する日本国民の支持が、韓国で考えられているよりもはるかに高まっているということです。
 「アベノミクス」によって経済が回復していることはもとより、失墜した日本の自尊心を取り戻している、と考えている人が多いのです。
 好むと好まざるとにかかわらず、韓国は今後数年間、先の参議院議員選挙で圧勝した安倍首相と向き合っていかなければなりません。

 私の経験からいえば、日韓関係が悪化の一途をたどることによって、在日韓国人が被害を受ける可能性が高まります。
 一部の過激な人たちが主導する反韓デモの矛先が、100万人の在日韓国人に向けられた場合、予想し得ない問題が発生する恐れもあります。

 朴大統領が東京を訪問したり、安倍首相を韓国に招くのを負担に感じるのであれば、各国の首脳が出席する国際会議の場を活用するという手もあります。
 来月ロシアで行われる主要20カ国・地域(G20)首脳会議をきっかけに、日韓両国の首脳が会って話せば、負担を最小限に抑えることもできるでしょう。

 韓国人でありながら、日本語で短歌を詠んだ女流歌人ソン・ホヨンさんは、このような歌を残しています。
 「切実な願いが吾(わ)れに一つあり 争いのなき国と国なれ」。
 ソンさんの願いが実現する日がそう遠くないうちに来ることを願っています。

東京・霞ヶ関の外務省で、外交官Kより



レコードチャイナ 配信日時:2013年8月13日 0時24分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=75477&type=0

<竹島問題>
李前大統領上陸から1年、日韓関係に改善の兆しなし―中国紙

 2013年8月12日、中国新聞社は日本と韓国の竹島(韓国名・独島)領有権をめぐる対立で、
 「李明博(イ・ミョンバク)前大統領の上陸から1年 日韓関係に改善の兆しなし」
と題する記事を掲載した。
 以下はその概要。

 李前大統領上陸から1年。朴槿恵(パク・クネ)大統領就任から半年になるが、いまだ日韓首脳会談開催のめどは立たず、両国の対立には緩和の兆しがみられない。

 日本メディアによると、李前大統領上陸に対する日本の抗議は全世界の注目を集め、韓国政府は事態収拾に追われることとなった。
 韓国政府は来年、領土主権アピールにあてる予算を18%削減し、事態の鎮静化に努めている。

 一方、朴大統領の父・朴正熙(パク・ジョンヒ)元大統領は日韓国交正常化の立役者。
 このため朴大統領は一貫して「親日」イメージをぬぐうことに躍起で、就任後の演説でも「加害者、被害者の立場は1000年たっても変わらない」と強調した。

 韓国側は8月15日に予定される閣僚靖国神社参拝の行方を注視している。
 しかし、日本の内閣府がこのほど発表した竹島をめぐる世論調査結果に韓国が猛反発。
 15日の朴大統領演説の内容によっては、日韓関係がさらに悪化するとの見方も出ている。





【「底知らず不況」へ向かう韓国】


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